GSX1400と箱根に行くぜ

 今回のツーリング日記は、まったくの自己満足です(^^)。ツーリング日記というよりバイクのインプレですね。
 写真にはGSX1400しか写ってないですから(^^)。

 GSXが納車されてからというもの、ヒマさえあれば乗り回したくてしかたがないので、なにしろ週末が待ち遠しい。
 しかしこのところめっきり寒くなってきて、しかも天気が悪かったりで、遠出するにはちょっと勇気がいる。いつかはGSXもレインツーリングデビューしなきゃならないときがくるんだろうけど、まだナラシ中だし、雨は避けたいんだよねぇ。

 あーだこーだ考えているうちに、もうお昼になってしまった。
 ハテ、どうしたもんか。
 天気予報では関東近郊は天気がいいようだし、ちょっと距離を伸ばしてみようかな?
 …とりあえず、首都高にのって考えよっと。

 ■東名自動車道 御殿場I.C

 だいたい昼過ぎに家を出て、どこにツーリングに行くというのでしょうか?
 心情としては、とにかくバイクに乗りたくてしょーがないので、行き先なんかなくてもいいんですけど、天気もいいしねぇ。
 ふと、首都高を走ってるうちにワインディングを走ってみたくなった。
 こんな名ばかりの高速道路をクルクル回っていても仕方ないし、「ちゃんとした」ワインディングを走ってみたい!
 ちゅーことで、東名自動車道を西へ。道は結構すいていて快適快適。
 うぉー!初めての高速巡航!やっぱスゴイっす、GSX1400。
 6速100キロ巡航で3000回転も回ってないのだ。
 ここでグイっとアクセルをひねると…どどーん!と加速。
 3500回転で120キロ。4000回転で140キロ。タコメーターよりスピードメーターのほうが動きが速いのだ(^^)。しかもその加速力は「マジで6速か?」と自分で疑うくらいの加速を見せる。
 うーん、ナラシが終わったあとが楽しみじゃわい。
 (これだけ出ればナラシもいらんかもね)

 ■箱根スカイライン
 御殿場I.Cからは国道138号線を箱根方面へ直行。
 途中県道401号線に折れ、まずは肩ならしに「長尾峠」へ。
 このルートは箱根スカイラインのゲートまで低速のクネクネ道が続きます。
 週末だというのにクルマは少なく、自分のペースで走れますね。
 GSXはほとんどのコーナーを3速ホールドのまま抜けていきます。
 ワタシは大型バイクはNINJAしか所有したことがないので、なんでもNINJAと比べるしかないですが、ハンドリングはとってもニュートラルだと思います。
 路面はところどころデコボコしていますが、車体はすごく安定してます。
 なんかウデが上がったみたいなカンジ(^^)。
 ブレーキもとてもよく効いて、コントロールしやすいし。
 なにより「乗り心地」がいいです。
 低速のヘアピンコーナーが多いので、ちょっとマフラーを擦ったりするくらいに倒してみたりしますが、ぜーんぜん安定していて怖くないです。
 コーナー出口では車体の重さもあまり気にならず、ぐいぐい立ち上がっていきます。
 もっとも、1400ccとしては軽い車体も、こんなワインディングではちょっと重く、ヒラヒラ感は薄いですね。でも積極的に攻めていくと、実はもっとキレるのかも??

 ■三国峠
 今日は薄く富士山も見えてました。
 箱根スカイラインに入ると、中速コーナーが多くなり、ダイナミックな走りが楽しめます。
 かなりのアップダウンがあるのですが、GSXに乗っている限り、あんまり抵抗になりませんね(^^)。
 ホント、どのギアに入れてあっても、圧倒的なトルクで前に進みます。
 エンジンの能力と格闘しながら攻めていくようなことは走りには、ぜんぜん向かないですね。
 常識的な速度域でワインディング走行をしていると、周りの風景とかも楽しめちゃうくらい余裕があります。
 なにやっても安定してるんじゃないかと思うくらい、ドッシリしてますね。
 うーーー、こんなの欲しかったんだよな−−−!!!

 ちょっと遠くから見てみると、あまり1400ccには見えません。
 だいたい、NINJAより小さいんじゃないかな?コレ。
 もちろんNINJAのようなデカイカウリングがあるわけじゃないですから、見た目はとても軽快です。

 晩秋の箱根なんて、カウルが無いと、とっても寒いんじゃないかと思っていたんだけど、そのへんはあまり変わらないですね(^^)。カウルがあっても寒いものは寒いと…。

 しばらくはカウル無しで乗ってみようと思ってますが、そのうちにビキニカウルが着くと思います。(その理由はあとで)

 まだ夜間走行も体験していないので、このマルチリフレクター・ライトがどのくらい明るいのかわかりませんが、少なくともNINJAより明るいことでしょう。(いや、まちがいなく明るい)
 以前、ホンダのX−4のライトを見て、あんなの欲しいと思っていたんですけど、よーやく自分のバイクで実現しました(^^)。
 実はNINJA用のマルチリフレクターも最近では売ってたりしますね。

 フロントフォークはやたらと太いです。でも動きはとてもよくて、剛性感のある走りに直結してますね。ちょっとキツめにブレーキをかけたときなんかは、しっとりと動いてくれて、これだけの重量を受け止めてくれます。
 GSX1400の乾燥重量は、実は私の乗っていたNINJA(A4)とまったく同じで、228キロなんですが、NINJAのブレーキング時のソレとは段違い平行棒ですね。

 リアタイヤのサイズは190/50 ZR17って太いものが設定されてます。
 190って、テンロククラスのクルマとかとあんま変わらないじゃん(^^)。
 これだけ太いと、路面のワダチとかの影響を大きく受けるんじゃないかと思っていたんだけど、気になるレベルじゃなかったりします。
 きっと車体のディメンジョンや剛性がいいんでしょう(と勝手に思っている)。

 ホイールも白で中空の3本スポークであり、好きなところなんですねぇ。
 NINJAにもこーんなホイール、入れたかったなー。


 NINJAが1本ショックだったので、2本ショックは当然初めてなんですけど、ぜんぜんこっちのほうがいいじゃん(^^)。乗り心地も見た目もいいよなー。
 NINJAなんかせっかくオーリンスのType4を入れてたのに、目立たないこと極まりない。
 なにしろほとんどのNINJA乗りがオーリンスなんじゃないかっちゅーくらい多かったですから。
 確かに乗り心地は良くなってたけど、「裏方さん」ってカンジで、値段の割にはあまり満足しなかったなー。
 対してGSXのはノーマルのくせにスプリングが赤かったりリザーバタンクがゴールドだったりで、ちょっと高級感あったりしません?(自画自賛か?)

 それにしても、このシートカウルは幅広で、威風堂々と言うか…。
 ロングツーリング時の荷物なんか、キチンと載せられるんでしょうか?
 シートの幅は広いんだけど、荷物を載せてみないとわからないなぁ。
 そのへんはまた今度ということで。

 純正マフラーは「威風堂々」というカンジの太いやつです。
 (出口は細いですけど)
 それにしても、静かな排気音ですね。
 NINJAではKERKERスリップオンとBabyFace集合を付けてましたが、それと比べるとホントに静かです。
 今の時代は排気音もそうですが、環境問題とかもあるようで、「クリーンな排気」のためにはこれくらいの容量が必要なんでしょうか。
 これくらい静かだと、早朝の住宅街でも気にせず暖気運転ができそうです。

 インジェクション&オートチョークのおかげで、寒いときの始動もラクチンです。
 もっとも、バッテリーがあがっちゃったときは、NINJAのときのように押しがけはできないんじゃないかと思います。

 GSXが納車されて、走り出してからすぐに違和感を覚えたのがミラー。
 NINJAのミラーはカウルマウントで、乗車位置からは手を伸ばさないと届かないくらいの前方にあったのですが、GSXのそれは、右肩・左肩のすぐ前ってカンジで、ずいぶん近いです。
 頭の位置によってはぜんぜん視界が変わってしまうし、ハンドルマウントなので、ハンドルを動かしても視界が変わる。
 ネイキッドではあたりまえのことですけど、しばらく違和感アリアリでした。

 慣れてしまえば、ぜんぜん後方が見やすいし、レーンチェンジのときとか、後方確認がしやすいです。
 ちょっと左右の張り出しが大きいようなので、渋滞のときのすりぬけにはちょっと気を使います。
 まぁ、1400ccのバイクにしては、ぜんぜん小さいんでしょうけど。
 ちなみに都内ではすり抜けはバンバンやってます。エンジンのピックアップもいいので、すり抜けもラクチンなんですよねぇ。

 ■芦ノ湖スカイライン レストハウス前
 三国峠からは芦ノ湖スカイラインを通ってレストハウスまで来ました。
 おきまりのコースですね。
 ここはバイクを乗り始めたばかりの頃からよく来るところです。
 
 さすがに11月後半の箱根は寒いですね。素手でカメラを構えていると、寒さで手がかじかんできます。
 今回はKISSレーシングのウィンタージャケットにオーバーパンツを穿いて、クシタニのウィンターグローブ、革のロングブーツという出で立ちなので、着込んでいるときは寒さを感じるほどではありませんが、ヘルメットとグローブをとると、とっても寒いです(^^)。

 天気が良くてもさすがに芦ノ湖スカイラインは寒いです。
 しかし、ツーリング中のBMWの集団やローリングしてるドゥカティが何台もいたりして、さすが箱根(^^)。
 面白いのは、バーキンセブンとかマツダロードスターとかのライトウェイト・オープンもローリングしていたりするのです。もちろんオープン状態で。なかなか楽しそう。

 GSXは芦ノ湖スカイラインくらい路面が良いと、ツーリングのペースからちょっとペースをあげてみても、まるで苦も無くコーナリングしていきます。さすがに現代スーパースポーツのようにはいかないんでしょうけど、限界は結構高そう。まぁ、自分の腕ではGSXの限界なんか見えないんでしょうけど。

 

 やっぱりこれだけの排気量があると、ロングツーリングに行きたいです。
 もちろんGSX1400を手に入れた一番の理由がそれですからねぇ。
 カスタマイズもいいけど、やっぱバイクは走ってナンボじゃ。
 ワタシの場合、1日400、500キロは平気で走るので、そんなんへでもないバイクがいいんです。(ときには1200キロとか走るしねぇ(^^))

 もちろん最近のバイクで1000キロごときでネをあげるようなバイクはないでしょうが、ポジションやエンジンの味付けによってはワタシ自身がネをあげてしまうので(^^)、よーするにラクチンなバイクが欲しかったわけです。
 そーゆー点でGSXは狙いどおりのバイクでした。

 ロングツーリングならカウリングがあったほうがいいのでは?という意見もあります。
 もちろん大型のカウルがついたヨーロピアンツアラーも考えたんですけど、日本国内を駆けずり回る限りあんまり広くないし、大げさなカウル越しに景色を楽しむよりは、前方スッキリのほうがいいんじゃないかと。(とか言いつつビキニカウルだけは付けようと思うけど)

 あまりにもソレっぽいバイクでツーリングするのも自分に合ってないし、重いバイクもイヤだしねぇ。ツーリングばかりでなく、池袋や秋葉原なんか良く行くし、都内を流すこともあるし。
 結局のところ、なんでもソツなくできるバイクを絞っていったらGSX1400だったってことですかね(^^)。

 それにしても、最近のバイクって、燃料タンクが小さくないっすか?デザインのせい?
 GSXはNINJAと同じく22リッター入るんですけど、東京から九州とか青森とか走ろうとすると、何回も給油しなきゃならないのは面倒です。
 30リッターとか入ると、九州まで2回ほど給油すればいいだけだもんね。

 写真には写ってませんが、GSXのデカイタンクの上に、愛用のタンクバックを載せてここまで来ました。
 ネイキッドなので、走行風はタンクバックにもモロにあたるため、高速走行時はタンクバックが心配。
 ということで、往路の東名自動車道では様子見のため、あまり速度を上げずに来ましたが、帰りにはちょっとやんちゃゴコロを出してみました。

 120キロ程度でクルマの流れにのっているときはぜんぜん問題ないです。ゴツいウィンタージャケットを着ているのに、走行風なんかものともせず突き進んでいきます。
 そこで、6速で5000回転まで回したら何キロ出るんだろ?という素朴な疑問から、スロットルを「きゅっ」とひねってみると…ゴワッ!と加速!
 うははっ!こんなっゲボッ
 思わずヘルメットの中で叫ぼうとしたその瞬間!腹部に何者かが直撃!
 そう、もちろんタンクバック(^^)。

 タンクバックって、あんなに突然剥がされるのかっ!(^^)。
 かなり驚きました。
 とっさに左右後方を確認して追い越し車線から走行車線へ。スピードも100キロ程度まで落とします。
 右手はスロットルを握ったまま、左手は腹部から右足太ももにかけて落ちかけてるタンクバックをつかんでます(^^;)。
 あー、怖かったー。
 走行車線で安定走行に移り、タンクバックを元に戻します。
 ホントにタンクバックって飛んでっちゃうんですねぇ(^^)。体感しました。
 これはやはりビキニカウル必要だなー。

 それにしても…、なんたる加速!恐るべしGSX1400。
 (結局5000回転なんて回せなかった)

 箱根スカイライン、芦ノ湖スカイライン、東京からちょっと走りに来るにはいい距離だし、山はきれいで富士山も見れて、やっぱ箱根はいいとこです。
 ホントに走りに来ただけなので、おいしいものを食べようとか、スバラシイ景観を探しに行こうとかぜんぜん考えていません。単にGSXを走らせたかっただけです(^^)。

 ここからは芦ノ湖まで下りて、久しぶりに国道1号線で小田原まで駆け下ります。正月には箱根駅伝で大学生が走るルートですね。
 旧道のほうが情緒があっていいんですけど、週末の午後ともなると渋滞が気になりだします。

 それでも小田原までは比較的順調で、小田原からは国道255号線を松田に抜けて、大井松田I.Cから東名自動車道に乗ります。
 小田原厚木道路は料金所がいっぱいあってキライなんだよねえ。

 さぁ、これからもGSXと駆けるぜニッポン!
 どんなツーリング日記になることやら?
 (早く春にならないかなー)

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