2002年 SL撮影&会津ツーリング
■1日目(10月13日)■
ラビリンス編


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 大川ダム公園。(10:00)
 さて、ここから先はソロツーリング(^^)。
 西会津から再びSLを追いかけていったよしろうさんと別れて、国道121号線を南下します。
 このときは、まっすぐ今市へ抜けて東京方面へ向かおうと思ってました。

 大川ダムです。
 天気が良かったのでちょっと景色を見ながら休憩。
 現在地→

 会津田島を過ぎてから、何を思ったか国道352号線を西へ。
 天気もいいし、まだ午前中だし、まっすぐ帰ったらつまんないなーと考えて地図を見ていたら、国道352号線は新潟の小出までつながってるではないか(^^)。
 ちゅーことで、いつもの放浪癖が出て国道352号線を奥只見湖方面へ向かいます。

 途中、舘岩村の前沢曲家集落に立ち寄ります。
 日本の田舎の風景は大好きなので、見つけるとすぐ寄ってしまいます。

 集落にはいたるところに小川が流れていて、水車もあったりします。
 アナログなアイテムてんこもりという感じです。

 観光用途として作られているのかもしれませんが、ここに住む方々の生活の一部としてしっかり機能しているところがいいですねぇ。
 違和感も無いですし。
 現在地→

 前沢の集落はとてもこじんまりしています。
 岐阜の白川郷ほど派手ではないですが、そのぶん「日本の原風景」的な雰囲気はコチラのほうが上ですね。
 ADSLが8MBだ12MBだとか、まったく縁が無さそう(^^)。
 時間の流れがムチャクチャ速い東京の生活とはホントに大違いな時間の流れがここにあります。

 ここにある集落は、明治40年に建てられた建物とのこと。
 どうやらそれ以前の建物はみんな火事で焼失してしまい、当時いっぺんに建て替えたようです。

 曲家資料館(11:40)
 集落の入り口付近にある「曲家資料館」に入ります。
 あまり観光客もいなかったので、ほとんどひとりでウロウロしてます。
 資料館と言っても無粋なショーケースなんぞは無く、当時の生活用品が当時の建物内に置かれているというだけのものです。
 そっけないですが、これでじゅうぶんですね。

 この資料館は、座敷に上がって家の中を見ることができます。
 お約束の囲炉裏まであって、正しい日本の田舎の家を表してますね。
 もっとも、日本の田舎の定義なんて曖昧ですが、少なくともワタシの深層心理にある「日本の田舎」はこんな感じです。

 

 曲家は曲がってるから曲家なんですねぇ。
 馬屋と母屋をくっつけたからこんな形であるといわれてます。

 ワタシは遠野の曲家は知っていたのですが、ここの曲家は初めてです。
 もっとも、寒いところの生活様式に曲家はマッチし、どこの風景でも見られたようですが、今はほとんど残っていないです。

 

 さて、お腹も減ってきたし、どこかでゴハンも食べたいし、先へ行くことにしよう。
 国道352号線をずんずん進んでいくと、突如として細い道に変わり、強烈なヘアピンカーブの連続になります。
 右の画像は御池ロッジのT字のあたりで撮ったのですが、もうすっかり紅葉の盛りですね。

 ハテ?それにしてもこの御池ロッジまではクルマも多かったのに、ここから先へ向かうクルマが少ない…。
 そういえばバイクの姿は皆無。ちょっと前まではいっぱい走ってたのに…。
 不思議だけど、この先はさらに紅葉の景色が期待できそうなだけに、行け行けGOGO!
 (12:30)
 現在地→

 奥只見湖(13:30)
 見えた!奥只見湖だ!
 うえぇ…、気持ち悪くてそれどころじゃない(^^;)。
 御池ロッジから先、ムチャクチャなワインディング三昧で、道は細いしほとんど1速だし、前後には観光客のクルマクルマクルマ…。
 ぜんぜん自分のペースで走れないし、バイクを停められるスペースさえない山道を小回りに向かないNINJAをねじ伏せて約1時間の格闘。
 つ…疲れた…。
 現在地→

 しかし、なんじゃこの奥只見湖ってやつは!
 山間部にできたダム湖なんで、普通の形じゃないとは思っていたけど、こんなにも入り組んだ湖で、しかも大きい!
 そしてその入り江状になった山沿いを切り抜いたようなこの国道352号線!
 バッカじゃないの?こんなの国道にしちゃってさ!(^^)。
 もとはダム建設のときの資材運搬に使われた道なんだろうけど、観光には向かないねぇ。
 一応ぜんぶ舗装されているので、国道の面目は保ってるんでしょうが…。

 右の画像、右下に船が写ってるの、わかります?とにかく大きいダム湖です。

 狭くて曲がりくねってるとどうなるか?
 ←こんな状態が続きます。
 新潟県側に入ってからの行程のほとんどが、こんな1.5車線分しかない山道です。
 バイクなんだからどんどん追い越しちゃっていけば?と思うでしょうが、直線部分がほとんど無く、意外と交通量も多いため、追い越しもできない状態。こんな混雑時は、バイクの良さを発揮することさえできないルートです。
 ちょっと走っては対向車とすれ違うためのノロノロ走行。こんなのがひたすら続きます。

 再び停車スペースを見つけ、飛び込んだ。(14:10)
 奥只見湖を眼下に眺めながら走るようになってずっと、クルマのノロノロ運転につきあわされて、もうクタクタ。
 それにしても、「小出まで30km」とかって看板がチラホラ出ているにもかかわらず、ちっとも進まない。
 いったいホントに小出に向かってるんだろうか?

 この道、バイクだけなら少しは楽しいんでしょうけど、もう二度と来たくないですね。
 そういえばバイクの姿は対向車も含めてまったく見ないです。ハテ?
 現在地→

ちなみに周辺の拡大地図はこんなの↑

 枝折峠(14:40)
 奥只見湖の銀山平船着所まで来て、謎は解けた(^^)。
 なんと、このへん一帯は「二輪車通行禁止」だったのだ!!
 だからワタシとNINJAがここに居ること自体、「道路交通法違反」だったのです(^^;)。
 ヒドイ!国道なのに!
 さらにヒドイのは、迂回路がまったくないこと。
 つまり、違反とわかっても、迂回するルートが無く、引き返すしかないのだ。
 もうあんな山岳路を引き返すのはぜったいイヤ!

 いい景色なんだけどねぇ。
 東西南北、どこを向いても山しか見えない。人工的な構造物も皆無。こんな風景がまだあるんですねぇ…。
 なんてシミジミ言ってる場合ではなく、オマワリに見つかる前にこの領域から離脱しなければなりません。
 この枝折峠の道も、当然二輪車通行禁止だけど、違反だろうとなんだろうと引き返すつもりも無いし、小出に向かいます。
 現在地→

 関越自動車道大和P.A(15:45)
 ふいぃ〜、なんとか無事に帰路につくことができたよ(^^)。
 知らないということは恐ろしいことです。
 まぁ振り返ってみると、普通経験できないことを経験できたということで、ちょっとウレシイ。
 でも二度と通りたくないですけど。
 そういえば、昼食を食べ忘れていた(^^)。ここでラーメンを食べて帰ります。

 ということで、SL撮影&会津ツーリングも無事完了!
 よしろうさんもお疲れ様でした。


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