■1日目(5月1日)■
尾道散策編

 ●千光寺山グリーンランド(15:30)

 尾道インターを出て尾道市街に近づくにつれて、潮の香がしてきます。もうワクワク状態。

 しかしながら、古い町並みを持つ観光地というのは往々にして道が狭く、バイクを停めるのさえためらうような道ばかりです。

 街中をウロウロとさまよっているうちに、こんなところに出てしまいました(^^)。
 ちなみにバイクの駐車料金は100円です。
現在地→

 ●千光寺公園

 千光寺山グリーンランドは千光寺公園内にあるようで、この辺一帯は遊歩道が張り巡らされています。

 千光寺は尾道の市街を見下ろす高台にあり、千光寺周辺は千光寺公園として、眺望の良い観光名所となっているのですね。

 おー!、すぐ眼下に海が見える〜。これこれ、尾道ってこんなイメージだったなー。
 天気もどんどん回復しているみたいで、いい感じです。

 公園内にはツツジがたくさん植えられています。

 今の時期は咲きはじめなのかな?
 関東でももう咲いていたから、もしかしたら満開時期は過ぎているのかも。

 平日ということもあり、観光客の姿はほとんどありませんね。

 公園内の休憩所で一休み。

 公園の中はアップダウンが多くて、運動不足体にはいい運動になります。

 木々の間からチラチラと見える尾道水道と対岸の向島が、なんとも旅情をそそりますねぇ。
 さらに遠くには瀬戸内の島々も見えます。
 うー、こんな公園が近所にあったらなー。

 ●展望台(15:45)

 やったー!尾道の眺めー!
 ついに「来たー!」ってカンジ。

 いや、それにしてもなんともこじんまりとした町並みだろう。
 この目の前にある尾道水道は、当然のことながら海で、対岸に見えるのは「向島」という瀬戸内に浮かぶ島なのですから。

 ワタシの故郷には富士川という川が流れているのですが、それよりぜんぜん対岸までの距離が短いです(^^)。

 資料によると、尾道水道の幅は200〜400mだそうです。

 展望台から東を観ると、尾道大橋と新尾道大橋が重なって見えます。
 手前が新尾道大橋なので、尾道大橋は少し隠れてしまってます。

 よく眺めていると、この尾道水道にはたくさんの船が往来しているのがわかります。

 対岸との渡し舟なんでしょうけど、ホントに頻繁に行ったり来たりを繰り返してますね。

 ●千光寺山ロープウェイ(16:15)

 千光寺公園からはロープウェイで街中に下りられます。
 って言うか、普通は下から上がってくるんですよね(^^)?

 ロープウエイの営業時間は17:15が最終のようなので、それまで周辺を散策してみよう。

 ちなみに片道3分で料金は大人片道280円、往復440円。こども片道140円、往復220円。15分おきに上下出ています。

 ゴンドラは千光寺の境内の真上を抜け、街中に下りてきます。

 ガイドにもあるとおり、この周りには古いお寺がたくさんあるのが良く見えます。

 ●御袖天満宮(16:30)

 ロープウェイ発着場からまっさきに向かったのはココ(^^)。
 「転校生」で一夫(尾美としのり)と一美(小林聡美)が転げ落ちる石段です。

 この石段のそれぞれの段は、5mほどもある1本の石だそうです。
 最初見たとき、キレイな石段だなーと感心したのもうなづけます。
 ココを転がり落ちたいとは…思わないか(痛そうだし)。
←現在地

 ●福善寺

 尾道というところは、このようなお寺がたくさんあります。
 「転校生」で一美のおばあちゃんの法事があったのはココですねぇ。

 お寺を散策するだけでもかなり面白そうなのですが、今回はちょっと目的が違うので横目で見ながらサクサク進みます。

 ●タイル小路(16:40)

 映画「時をかける少女」で芳山和子(原田知世)が何者かにあとをつけられたシーンで出てきます。
 印象深いシーンなので覚えている人も多いことでしょう。

 でもこんなところにあったんですねぇ。
 普通の民家の軒先のようなところなので、住民の方に迷惑がかからないようウロウロします。

 でも、観光シーズンはたくさん人が来るんでしょうね。
 (って今もゴールデンウィークは観光シーズンだけど)

 タイルでいろいろな文字が書かれているようですが、なかなか判別するのが大変です(^^)。
 タイル自体にもマジックとかでいろいろと字が書かれているので、片っ端から読んでると簡単に日が暮れますね。

 ●ロープウェイ戻り(17:00)

 ロープウェイの時間が気になったので、一旦ここで散策中断。

 NINJAでうろつけるほど街は広くないので、今夜の宿に行ってチェックインを済ませてこよう。

 ロープウェイからは巨大な楠の木が見下ろすことができるのですが、ほんとにデカイです。

 千光寺山に日が落ちるー。

 でも、もう17時過ぎだというのにこの明るさ。
 明石より西は関東に比べて日が落ちるのが遅いと聞いていたけど、確かに遅いようだ(^^)。

 うだうだするにはちょうどいい。

 ロープウェイを下りてNINJAの置いてある駐車場に向かう途中も、絶景かな絶景かな。

 チラチラと見え隠れする瀬戸内の眺めがまたいいですねぇ。
 ほんと、この眺めは気に入りました。

 こんなロケーションに住んでみたいっす。


 ●ホテルの部屋からの眺め

 今日のお宿は「ホテルサンルート尾道」。

 JR尾道駅からすぐの場所で、受付の対応もいいし部屋の眺めもこんなカンジ(目の前はさっきまで居た千光寺山)。
 この立地で宿泊料金もリーズナブル。インターネットで予約もできて、言うことなしですねぇ。

 (ホームページはコチラ→ http://www.sunroute-onomichi.co.jp/

 でもホントは旅館とかに泊まりたかったんだけど、いつものように準備期間が短くて、出発の数日前には空いてるところはビジネスホテルしか見当たらなかったのじゃー。

 ●持光寺下の踏切り(18:00)

 まだぜんぜん明るいので、ホテルを出て尾道を歩いて散策します。

 尾道駅の北口を東へ歩いていくと、山陽本線の線路を挟んで北側が坂の町、南側は比較的平らで商店街になります。
 ちょっと坂道をウロウロすると、持光寺というお寺に出ました。
 持光寺の門の前から海側(商店街側)をみると情緒のある踏切りがあったので、下ってみます。

 ちょうど山陽本線の電車が通過したところですね。

 電車が通過したあと、踏切りに出てJR尾道駅側を見ます。

 尾道駅は、駅前周辺に近代的な建物が立ち並び、立派なロータリーもあったりして、近代化した観光地の様相を見せつけてくれます。
 それはそれでいいのかもしれませんが、ワタシの「尾道」のイメージとはちょっとかけ離れているので、あまり近寄りません。
 (観光客の勝手な言い分です。尾道の皆さんスミマセン)

 山陽本線は国道2号線と平行して走ってます。

 尾道駅と反対側(東側)を見てみると……。
 お!もしかしてアレは!??アレですかっ??

 ●陸橋(18:03)

 ちょっとワクワクしながら歩道を早足で歩きます。
 そうだ!やっぱり!

 ここは「転校生」で一美が自転車で一気に駆け上がった歩道橋です。
 なんと、こんなところにあったんですね。

 しかし、自転車で駆け上がるには、大変そうな坂です。

 陸橋の上からスロープを撮影…と思ったら、原付バイクに乗ったおばちゃんがスロープを一気に駆け上がってくるではないかっ!

 坂道ばかりで、なおかつ細い路地ばかりの尾道では、原付バイクを良く見かけます。

 こんなところも生活道路なんだなー。

 おばちゃんは陸橋を超えて細い路地へ消えていきました。
←現在地

 路地には猫がつきものですよねぇ。

 街中には至るところに猫の姿があります。

 ワタシは猫好きなので、思わず近寄っていってしまいます。
 ほとんどの猫が人間には慣れているようで、逃げられちゃうことはなかったですね。

 尾道と猫。いい感じです。

 海側に向かう坂道を眺めると、その先には造船所が見えます。

 造船所までの間には、山陽本線、商店街、そして尾道水道があるはずなのですが、路地が入り組んでいるため、その先の巨大な造船所しか見えません。

 尾道独特の眺めですね。

 ●海岸へ(18:15)

 線路を渡り、商店街を抜け、「石畳小路」を抜けると海に出ました。

 この海岸沿いにはこのようなブロンズ像がときどき設置されています。

 日本国内ではよく目にする光景です。
 運河といえばブロンズ像なんですかねぇ??

 をぉっ!アレは「さびしんぼう」で橘百合子(富田靖子)が乗ったフェリー!(なんちゅー説明がましいコメントじゃ(^^))

 福本渡船です。

 ショパンの「別れの曲」が聴こえてくるようだ(^^)。
 ちなみに向島までの片道料金は100円に満たないらしい。
 リーズナブルだなー。

 海沿いを東側に歩いていきます。

 この尾道水道沿いには、間近に海を眺めながら食事のできるお店が建ち並んでいます。

 なかなかマロンチクチクよのぅ。

 ●朱華園(18:25)

 尾道に来たら尾道ラーメンを、と思っていたのですが、どうやら「尾道ラーメン」という種類のラーメンはハッキリとした定義があるのではなく、尾道にあるラーメン屋さんはどれもこれも主義主張が異なるようですね。

 朱華園は尾道でというより全国的に有名なラーメン屋さんで、鶏がらベースの醤油スープが特徴とのこと。超人気があるので、売り切れ御免のお店です。

 20時閉店のはずなんですけど、この時間でもう売り切れていて、フロアのお掃除をしてました。残念。

 ●しまなみフェリー(18:30)

 ラーメンを食べそびれたので、食を求めてさまようことに。
 また海岸までやってきてしまいました。

 しまなみフェリーを見ていたら、写真中央に写っている自転車の女学生2人が風のように目の前を通過し、フェリーに乗り込みました。

 彼女たちが自転車を止めて足を着くか着かないかのうちに、フェリーは出港します。
 フェリーがこんなに日常的に使われているんですねぇ。

 尾道の夕暮れです。

 18:30というのにまだぜんぜん明るい。
 天気良くなってよかったなー。

 すっかり尾道を楽しむことができました。

 尾道渡船の船着場です。

 ホントに尾道には桟橋が多いですね。
 しかも、どの桟橋にも船を待つ人々がいます。

 ひっきりなしに行き来しているのに、これだけの利用者がいるということは、やっぱり生活に密着しているんですねぇ。

 猫ちゃん発見。

 人なつこい割にはじっとしていない猫でした。

 そんなに動き回ったら写真撮れないっちゅーの。

 海岸沿いの堤防には、無数の船がつながれています。

 よく見ると堤防沿いに、一定間隔で高校生のカップルと思しき姿が点々と…。

 あー、こんな風光明媚で情緒溢れる街で思春期を迎えていたら、もっと感受性豊かな人間に成長していただろうなー、なんて考えちゃったりします。


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