1995年 北海道ツーリング

■日程:
  1995年8月11日(金)−8月19日(土)

■メンバー:

私(GPZ900R)
馬場氏(BROS P-U)

■コース:
  1日目:東京−新潟−新日本海フェリーターミナル泊
  2日目:新日本海フェリーターミナル−山形−青森−青森フェリーターミナル泊
  3日目:青森−うまくん邸−八甲田山周遊−うまくん邸泊
  4日目:うまくん邸−青森フェリーターミナル−青函フェリー−RH「函館ミートハウス」泊
  5日目:函館−長万部−虻田−洞爺湖−支笏湖−苔の洞門−岩見沢−てらにぃ邸−「岩見沢健康ランド」泊
  6日目:岩見沢−月形−浜益−留萌黄金岬−初山別−サロベツ原野−ノシャップ岬−稚内−RH「みどり湯」泊
  7日目:稚内−宗谷岬−浜頓別クッチャロ湖−枝幸ウスタイベ千畳岩−紋別港−滝上−上川−旭川−美瑛−RH「美馬ほーむ」泊
  8日目:美瑛−富良野北時計−日高−門別−苫小牧−ブルーハイウェイライン
  9日目:ブルーハイウェイライン−大洗−東京
       ※RH:ライダーハウス

■概要:
  もう既に毎年恒例となった北海道ツーリング。
  あまりツーリングと関係ないけど、この年の春に転職し、埼玉から東京都内に引っ越したので、生活環境が変わってから最初の夏です。
  今回のツーリングの目的は、92年以来訪れていない最北端、宗谷岬への到達。そして極上のウニ丼を腹いっぱい食べること。
  今年はわけあって、去年までの「8月第一週」の日程ではなく、一般的な「お盆休み」がツーリングの日程となった。これが大きな問題になるとは…。

◆1日目
(自宅−関越自動車道−新潟港−新日本海フェリー)

 去年までの北海道ツーリングの日程は、仕事の関係で、夏休みが7月最終週から8月第一週にかけてとれていたために、その期間を利用してツーリングをしていました。
 しかし今年は世間一般に言う「お盆休み」が夏休みになったため、必然的に8月中旬となりました。
 北海道ツーリングのベストシーズンは、経験上個人的には6月中旬から7月終わりまでと思っているのですが、今回は大幅に日程がずれたため、ベストシーズンを外してしまっていることがちょっと心配でした。
 それと、今までどおり、フェリーは予約していないのです。いや、正確には「予約がいっぱいで帰りのフェリーしか予約できなかった」のです。なにしろ、北海道行きのフェリーがこの時期にあんなに混むとは知らなかったので…。
 あぁ、なんてアサハカだったんでしょう…。

 さて、ツーリング第一日目です。
 この日はいつもどおり仕事に行き、仕事が終わってから午後6時半頃に帰宅し、昨日までにまとめておいた荷物をNINJAにくくりつけて午後8時頃出発しました。
 北海道に行っている間、私の部屋の留守番にわざわざ群馬から小僧氏が来てくれているため、小僧氏に見送られて、馬場氏との待ち合わせ場所に向かいます。
 馬場氏との待ち合わせ場所は、夜11時に関越自動車道下り線の塩沢石打S.A。
 練馬から関越自動車道にのると、天気もいいしクルマの流れもいいので、高速ワープモードに。夜10時には塩沢石打に着いてしまい、ベンチで寝ながら馬場氏を待つことにしました。

 馬場氏は待ち合わせ時刻どおり11時頃現れ、久しぶりの再会を喜ぶ。
 バイク2台で関越自動車道を新潟に向かいます。東京から離れれば離れるほどウキウキしてくるのはなぜだろう??

 新潟港の新日本海フェリーのターミナルへの道はもう慣れたもので、深夜2時くらいにはターミナルに着きました。

 なぜこんな深夜にフェリーターミナルに行ったのか?
 我々の乗りたいフェリーは、8月12日(土)10:30新潟発小樽行きの新日本海フェリーなのですが、乗船予約をしていません。
 お盆休み等のハイシーズンは混雑が予想されたため、予約しないで乗るためにはキャンセル待ちをすることも考えられます。
 そこで「念には念を入れて」深夜からターミナルに並んで、ターミナルが業務開始になると同時に乗船手続きをしようと、もしキャンセル待ちになっても深夜から並べば大丈夫だろうと考えて、深夜にフェリーターミナルに向かったのです。
 …しかし、この考えは甘かった。この夏はお盆休みの脅威を思い知ることになる。

 無事フェリーターミナルに着いて、ターミナル前のロータリーに近づいて行くと、深夜にもかかわらず明るい。それにターミナル周辺の駐車場にはクルマがたくさんいて、みんなエンジンをかけっぱなしだ。さらに驚いたことにターミナル前には人だかりが!
 バイクを停めて、2人でターミナル前の人だかりの様子を探りに行くと、不安は的中した。みんな「キャンセル待ち」をしているのだ!深夜2時だぞ!
 キャンセル待ちをしている列は2列あり、圧倒的にクルマ(4輪)の人たちが多かった。
 バイクの列にはまだ数人しか並んでいなくて、私は5番目に並んだ。このときまでは、まぁ5番目・6番目ならば乗れるだろうとタカをくくっていた。

 この日はターミナル前のロータリーで朝を迎える。

◆2日目
(新日本海フェリーターミナル−山形−青森−青森フェリーターミナル)


 そう、キャンセル待ちは失敗したのである。

 初のキャンセル待ち失敗に落ち込む二人(^^;)。
 しかしお盆休みってなんでこんなにヒトが移動するんでしょうね!
 次回からフェリーは絶対に予約しようと固く心に誓った。
 その日の晩のフェリーをキャンセル待ちするという手段も考えられたが、半日以上も待っているのは嫌だし、青森まで行けばフェリーに乗れると考え、青森に向かうことを決めたのだ。

 左は落ち込む馬場氏。

 ここは新潟のとある道の駅にて。
 実はこのときは新潟から青森まではたいした距離はないと考えていたのです。
 まぁ今日中には青森に着くだろうと、甘い考えでいました。
 日本海岸沿いに青森に向かうのもいいのではないかとさえ考えていたのです。

 今思えば、まだこのときは挫折感も少なかったように思います。

 左はワタシ。

 新潟を後にした我々はとりあえず山形方面に向かう。
 山形県内に入ったあたりで、うすうす感づき始めた。
 青森県まではまだ秋田県も越えなければならない。
 どうもこのまま日本海側を走っていても、明るいうちに青森に着けそうもない。とはいえ、青森に向かう高速道路は日本海側には無い。

 北海道に早く着きたい気持ちが生まれてきて、いつのまにか高速道路を目指して日本海を離れ、山形市内に向かっていた。
 昼過ぎに山形から高速道路を利用する。
 青森まではまだまだだ。

 右は東北自動車道のとあるS.Aにて。

 「お盆休みの脅威」はまだ続く。
 東北自動車道はなんと盛岡まで渋滞だった。
 ノロノロ走ったり止まったり、ときにはスムーズに流れたり。
 バイクはすり抜けができるから渋滞もへっちゃらと思っているヒトもいるかもしれないけど、渋滞ほど気を遣い、体力も精神力もすり減らされるものはない。
 馬場氏は400ccということもあり(ましてやBROS)、高速道路は得意ではないので、なかなか前には進まない。
 青森は想像以上に遠かった。

 青森のインターチェンジに着いたのは、夜11時過ぎだった。
 目指すは青函フェリーのターミナルだ。


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