1995年 北海道ツーリング

◆8日目
(美瑛−富良野北時計−日高−門別−苫小牧−東日本フェリー泊)


 「美馬ほーむ」の朝は個性的です。
 朝はゆっくりと寝ていたいヒトには迷惑な話しですが、強制的に出発させられます。
 そのコンセプトは良くわからないのですが、ここのご主人が「美馬ほーむ」の旗を振りつつ見送るという「儀式」があるのです。

 左の写真はまさにその見送りが始まるところで、真ん中で旗を持っているのがご主人です。
 みんなよくわからないまま出発準備をしてバイクを並べます。

 我々も例外ではなく、お見送りの儀式の列にバイクを並べます。
 いったい何が目的でこんなことをするのか謎ですが、なぜか誰も逆らわずに出発して行きます。
 ご主人の振る旗がマインドコントロールしているのかもしれません(^^)。

 さて、左の写真でわかるとおり、なんと今日は雨です。
 昨晩あんなに星がきれいだったのに雨なんて…。
 今年は出だしが狂ってから「晴れオトコ」も狂ってしまったのでしょうか?

 いやぁ、美馬牛を出たあと、雨はどんどん強くなるばかりで、「富良野ワイン工場」や「北時計」とか寄ったんだけど、気分は最悪でした。どこかに寄るたびにレインスーツを脱ぎ、びしょぬれのヘルメットやグローブを脱いだりするのがとてもめんどくさいのと、お店のヒトとか他の観光客の目線がイタイのです。

 こんな大雨ではどこに行っても楽しくないので、ゆっくり淡々と苫小牧のフェリー埠頭に向かいました。

 なんと、フェリー埠頭に着くと、雨は止みました。悔しいです。
 でも、今年も無事にツーリングを終えることができそうです。
 今日の雨で荷物がほぼ全て濡れてしまったというオマケも付きました。

 左の写真はフェリーの中です。
 やはり「お盆休み」だけのことはあり、100台くらいのバイクが乗り込みました。
 車両甲板はバイクの排気ガスでいっぱいで、呼吸しづらくてたまりません。
 KERKERなんぞ装着している自分が言うのも変ですが、バイクにも触媒は必要なんでしょうねぇ。

◆9日目
(東日本フェリー−大洗−東京)


 もうあとは東京に帰るだけです。
 新潟での悪夢を思い出すと、どっと疲れます。
 フェリーの後ろの甲板から、左の写真のような軌跡を見るたび、また北海道に来ることを考えます。もう病気ですね。

 昨日はあんなに天気が悪かったのに、今日はやたらと天気が良いです。
 昨日の雨で濡れた荷物を甲板で乾かします。

 ブルーハイウェイラインの苫小牧−大洗航路は太平洋上なので揺れるのではと思っていたのですが、この日のフェリーはぜんぜん揺れませんでした。天気が良いと揺れないもんですね。
 1989年に苫小牧から仙台まで乗ったときは、メチャクチャ揺れて気分が悪くなった記憶があるので、ちょっと安心しました。

 この日の夕方、水戸に着いた我々は東京に向けて常磐道をひた走ります。
 翌日からはまた都会の喧騒で働く日々が始まります。また来年の北海道ツーリングのために。

 今年の北海道ツーリングはこれで終わりです。
 初めて「お盆休み」に北海道を走りましたが、フェリーをはじめどこに行ってもヒト・ヒト・ヒトで、うんざりでした。
 なんで日本人は一緒に休んで同じように混む場所を目指すのでしょうか?もう「お盆休み」はコリゴリです。


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