1995年 北海道ツーリング

◆6日目
(岩見沢−月形−浜益−留萌黄金岬−初山別−サロベツ原野−ノシャップ岬−稚内−RHみどり湯泊)


 朝7:00頃、岩見沢を出発する。
 今日の目的地は最北の町、稚内です。

 国道12号を北上するのも芸がないので、岩見沢からまっすぐ北へ向かい、月形町へ。月形町からは道道28号を北に向かい、国道451号へ。さらに国道451号を西に向かい浜益村へ、ここで日本海に出る。
 このルートは交通量も少なく、道も快適でオススメの道です。でも、ガソリンスタンドもないしお店どころか民家も少ないので、夜間の単独走行はやめたほうがいいでしょう。

 左の写真は留萌市の黄金岬で。
 日本海沿いを北上すると、目に留まるのでだいたい寄ります。

 以前(1992年)にも寄ったけど、日本海の眺めはなかなかのものです。

 今日は天気が良いので、気分も良いです。
 馬場氏もご自慢の一眼レフカメラを取り出して撮影しています。

 馬場氏も黄金岬が気に入った様子で、はしゃいでいました(^^)。

 あいかわらずここの駐車場はクルマでごった返していましたが、さすがに8月も中旬になると海水浴客は少ないですね。
 北海道の夏は短いのです。

 「旧花田家番屋」の前です。
 昔のニシン番屋で、重要文化財なんですよね。
 ここも日本海沿いを北上すると、必ず目に留まります。

 今日は昨日までとは打って変わって天気がいいです。
 「日本海」と聞くと荒々しいイメージがありますが、このあたりの日本海はとても穏やかです。
 オホーツク海もそうですが、夏の北海道の海っていつもこんなに穏やかなんでしょうか?

 稚内に向けて北上する我々は、初山別の「みさき台公園」にも立ち寄りました。
 ここも以前(1992年)に立ち寄っていますね。

 この雄大な自然の眺めに出会うと、北海道を実感することができます。

 初山別からさらに北上すると、北緯45度線上にある駐車公園に立ち寄ります。
 ここには北緯45度線があり、北海道が北にあることを数値で実感させてくれます。

 45度線上に横たわってみました。
 沖縄県石垣市が北緯24度であることを考えると、日本は南北に長い国だということがわかります。

 日本海沿いを北上すると、北へ行くにしたがって景色が単調になります。
 しかし、気分は相反してウキウキしてきますね。
 視界に入るものがまっすぐな道と海の青色、空の青色ばかりになってくると、心躍ります。

 ずっと走っていたい衝動に駆られますが、たまには道端や道の駅とかに停まって、じっと景色を眺めると、ヘルメットのシールド越しに見る景色とはまた違った景色に感動します。

 命の洗濯とは大げさですが、ストレスなんてどこにあったのか忘れますね。

 北緯45度のモニュメント。
 太陽光が強くて、逆光だと明暗の差が激しくて、日陰が暗いです。

 いよいよサロベツ原野の中心に向かいます。
 天塩町から道道106号を北上すると左の写真のような道が延々と続きます。

 最高速アタックがしたくなっても仕方の無いシチュエーションですね。でも安全運転で走りましょう。

 ワタシが大学生の頃は、このあたりの道路はまだ未舗装でしたが、今では超超快適な舗装路となり、大好きな道のひとつです。

 また来ましたサロベツ原野。
 写真を見てもわかりますが、すごくいい天気です。

 サロベツ原野は北海道を象徴する場所のひとつだと思います。ここの景色を見ずして道北を語ることはできないんじゃないでしょうか?

 馬場氏もサロベツの広さを堪能しています。
 ここには珍しい植物や鳥もいるので、じっと周囲を観察します。

 サロベツ原野からさらに北へ。
 ノシャップ岬が近づくと、まっすぐな道に少し起伏が出てきますが、それでも快適な道が続きます。

 日も暮れてきたので影も長くなってきました。

 サロベツ原野のあたりで日も傾いてきました。
 この天気ならばノシャップ岬で夕陽が見ることができます。
 タイミングを合わせてノシャップ岬へ。

 ここの夕陽は何度見てもキレイですね。
 日が落ちる時間になると、どこからともなく人が集まってきて、その感動に浸ります。
 この時間帯は、カップルが多いのには何処も一緒ですね(^^)。

 写真の左中央にかすかに見えるのが利尻島です。

 日本海に陽が沈みます。
 やはりツーリングは天気が良くないと楽しくないですね。
 曇っていたり雨だったりすると、こんな夕焼けは見られないですから。

 今日の宿はやはり、ライダーハウス「みどり湯」にしました。(1992年もここに宿泊しています。)
 さすがに「みどり湯」のおばちゃんは私のことを覚えていてくれませんでしたが、今年もおばちゃんはフレンドリーでした。

 この晩我々2人は稚内駅前まで行き、うに丼を腹いっぱい食べました。
 稚内の人に「美味しいうに丼はどこで食べるの?」と聞くと、うに丼なんて高級なものは観光客が食べるもので、稚内の人でもあまり食べないということです。
 なんか背徳心に苛まれながらうに丼を食べましたが、ウマイものはウマイ。
 このためにここまで来たのだから、神様も許してくれるでしょう。

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