4日目の北海道マップ
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4日目
8月13日(金)


 6:40 クッチャロ湖の朝

 うひょー、今日もいい天気だー!
 こうしてテントでうだうだしてると、どんどん気温が上がってきて、暑くて寝ていられなくなる(^^)。

 もう既に撤収して出発していくキャンパーも居ますね。
 まぁ、じっくりクッチャロ湖の朝を楽しもうではないですか。
 (ならば、もっと早く起きればいいのにねぇ)


 6:50 朝食

 朝食はもちろん昨日の夕食の残り(^^)。
 味噌味のごった煮です。

 基本的に煮物であるのは、あとで食器類が洗いやすいからです。
 なにしろめんどくさがりなもので(^^)。

 7:20 まだクッチャロ湖

 空も青いし湖も青い…。
 うーん、一日中ここに居ても飽きないかもしれない。
 ときおり水鳥が眼前を横切ったり、水面を泳いでいたりします。

 もう少しすると、白鳥が飛来する季節になるようです。

 8:30 ようやく出発!

 朝食後にうだうだしてたら、いつの間にか8時を回っている。
 確かにクッチャロ湖でのんびりしていたい気持ちもあるけど、こんなに天気が良くては、他の場所も絶景に違いない!

 ということでパッキングして出発!

 ちなみに、この日の北海道の天気予報は全道的に雨!
 しかも大半の地域で一時的に豪雨の予報が出ていました。
 道北も例外では無いようなのですが…ハテ?ホントにこんな天気で雨が降るんですかねぇ???

 出発しようと思ったら、近くに水鳥が居たので撮影。
 なんて名前なのか知らないですが、けっこう大きい。
 こんなのが何羽もウロウロしています。

 鶴が来るともっと賑やかになるんでしょうね。

 8:45 クッチャロ湖 対岸

 キャンプ場をあとにして、クッチャロ湖を時計回りに半周してみました。
 初めて対岸に来たんですが、何も無くていいですね(^^)。

 こうして巡ってみると、クッチャロ湖はけっこう大きな湖であることが実感できます。

 う〜ん、空もきれいだ。
 思わず雲を撮りたくてバイクを停める。
 タイル状の雲が、ゆっくりとオホーツク海の上に流れていく。
 都会とはまったく違う時間が流れていく。

 言うこと無し。

 9:15 道の駅「さるふつ公園」向かいの「いさりの碑」

 その存在は知っていたけど、今まで通過するだけで特に寄りもしなかったんですが、天気もいいことだしちょっと寄ってみる。
 「いさりの碑」というらしい。
 オホーツク海の海底をイメージして作られたそうな。

 のんびりとしたオホーツクの景色に突然現れるモニュメントなので、けっこう違和感あります。

 ここから北の方角を眺めると…、どうも島影のようなものが水平線上に見えるんですよねー。
 あとで地図をみてみると、サハリンであることが確認できます。
 うむ、今日は宗谷岬からサハリンがよく見えそうだ。


 9:50 宗谷岬

 今年も来ました日本最北端。
 ツーリング前のぼんやりとした予定では、宗谷岬まで来ることは考えていなかったんですが、天気が良くて暖かいこともあって、自然と宗谷岬に来てしまいました(^^)。

 実は天気予報で、宗谷地方以外の北海道内の天気がほぼ「荒天」と出ていたため、南に行く気がしないということもあります。

 最北端の碑
 少なくとも私にとって、日本の最南端より最北端のほうが行きやすいです。
 ここでいう最南端は沖縄の波照間島のことですけどね。
  同様に最西端より最東端のほうが行きやすいと思うんですけど。
 最西端(与那国島)も、バイクで行くのは大変ですしねぇ。

 …でも、いつか最南端・最西端に行ってみたいです。

 ちなみに、法的には日本の最南端は沖ノ鳥島、最東端は南鳥島、最北端は択捉島の蘂取(しべとろ)村ということになっていますが、普通一般人が行ける場所じゃないです。



 サハリン(樺太)がすぐ近くに見えます。
 昔、日本の最北端はまだまだ北にあったこともあるんですよねぇ。





 行ってみたいです、サハリン。
 昨日の国後・択捉といい、サハリンといい、こんなに近いんですからねぇ。
 きっと昔の北海道みたいに、未開拓な部分とか、緊張感を伴う大自然とかがあるんだろうなぁ。


 うむ、今年は21℃もある(^^)。
 昨年は16℃だったからなぁ…。
 またもや最北端到達証明書を発行してもらう。

 なぜか宗谷岬の浜には大量の魚が泳いでいました。
 岸から手掴みでも楽勝で捕まえられるほどのんびりと、そして大量に泳いでいます。
 これだけたくさん居ると、釣りをしても面白くないのか、釣りをしてる人は居ませんでしたね。

 さて、この魚は何でしょうか??
 私の手のひらより大きいですから、体長20cm〜25cmくらいでしょうか。

 宗谷岬の南側の丘を上ると、広い公園があります。
 意外と観光客は知らないのか、クルマも人も少ないです。
 ひろびろとしていて、けっこう好きです。


 宗谷岬の南側の道は、宗谷丘陵を縫う道です。
 最北端の「厳しい」というイメージからはだいぶかけ離れた雰囲気の、なだらかな丘陵地帯です。
 どうやら牧場のようですね。


 う、牛の行列だ!
 宗谷黒牛というそうです。
 http://omosiro.souyanet.ne.jp/soyabeef

 キレイに一列になって、牧場内を駆けて行きます。
 元気に運動して、美味しいお肉になってちょーだいね(^^)。



 サハリンを遠望しつつ、育つ黒牛。
 こんな景色の良いところで育つ牛は、ストレスも少なく育つんでしょうねぇ。
 それにしても、牛たちはみんな駆け足なんですが、何かイベントでもあるんでしょうか(^^)。
 一心不乱に駆けて行きます。


 11:40 稚内ドーム

 稚内市街に来ました。
 いつも通過してしまうんですが、たまには稚内ドームでも見てこようかと思い、稚内港のほうへ。

 北防波堤ドーム(通称稚内ドーム)は、昔はサハリンへの連絡船の乗り場だったそうです。
 ときどきこの下でテントを張っているキャンパーの姿も見られるんですが、今日は誰も居ませんでしたね。
 (まぁ、時間も時間ですが)

 11:50 ノシャップ岬

 毎回宗谷岬とセットのように訪れるノシャップ岬。
 天気予報の関係で、今回はあまり南下したくないため、キザミます(^^)。
 できる限り北に居たいわけですからねぇ。

 ここから見える限りの空の色はとても穏やかで、天気が悪くなる感じはしませんから。

 ノシャップ岬の標識をはさんで、左に利尻島、右に礼文島が見えます。
 宗谷岬から見るサハリンも、同じような距離に見えますから、だいぶ近いんですよねぇ。

 12:10 昼食の二股丼

 イクラとウニの合わせ盛りです。
 ウニの産地でもあるこのあたりでは、最もポピュラーと思われる食材なんでしょうけど、地元の人はあまりウニとか食べないそうです。
 地元でも高い食材には違いないとのこと。

 熊ざさアイスクリーム

 食後に「熊ざさアイスクリーム」なるものを発注。
 ハテ?「熊笹」って食べられるんですか?
 食べてみると抹茶アイスの水分を抜いてボソボソにしたような食感のアイスでした。
 とりあえず熊ざさを食べている感触は無く、抹茶アイスに似て非なるものという感じでした。

 あまり南下したくないので、花なんぞを撮影。
 ノシャップ岬からは日本海に沿って南へ向かうのですが、天塩あたりまでこのルートの左右は野生の植物がたくさん見られます。
 内地では高山植物とされているようなものも、北海道では道端に咲いていたりしますからねぇ。

 13:00 日本海

 穏やかな天気と、よく見える利尻富士のおかげで、ちっとも距離が伸びない。
 ちょっと駐車スペースや撮影ポイントをみつけると、立ち寄ってしまう。
 「日本海」と聞くと、常に荒々しい海というイメージがあるんですが(^^)、今日の日本海はとっても穏やかです。

 真夏ですが、泳ぐのにはちょっと寒いですねぇ。

 13:45 サロベツ原野

 道北にはもっと見どころもあるだろうに、ナゼかサロベツ原野に来てしまう。
 もっといろいろと散策してみればいいんですけどねぇ。

 実はこのあたりまで、「実は天気予報は外れていて、南下しても天気は良いのではないか」と考えていました。
 もし雨が降っていないようであれば、留萌か旭川あたりに南下しようかとも考えていたのです。


 サロベツ原野の彼方に風車の群れが…。
 風力発電の風車ですねぇ。
 以前は地平線まで何も人工の構造物なんて見えなかったんですけど、時代が変ったというべきでしょうか。
 

 14:10 幌延の風力発電。

 数えてみると、デカイ風車が28本も建ってるんです。
 こんな大自然の中に規則正しく並んでいると、妙な雰囲気です。
 もっとも、市街地にこんなのが28本も建ってたら、そのほうが異常ですな(^^)。

 このあたりから南側を望むと、暗雲が見えはじめてちょっとドキドキ。

 16:30 初山別「みさき台公園キャンプ場」

 初山別村を通過して羽幌あたりまで南下したところで、雨が降り出しました。
 これまで良い天気が続いていたので、雨に降られることもレインスーツを着るのも悔しいので(^^)、初山別まで引き返してきました。

 別に今日の目的地が決まっていたわけではないので、これ以上進むことは無いと決めた以上、自分の好きな場所でキャンプをしようと思います。

 コレコレ、この景色ですよ。
 ちょっと曇ってるけど、海側は晴れているので、夕日がキレイに見れそうです。

 16:40 テント設営完了。

 無料のキャンプ場なのですが、設備も景観もいいため、ファミリーキャンパーが多いです。
 ほとんどが大きなテント。

 「都合の良い孤独」を手に入れようと、キャンプを選んでいるのに、こんなに人が居ては孤独も何も無いですな(^^)。
 特にここは子供が多くて、とてもにぎやかでした。

 まぁ、たまにはいいでしょう。

 18:30 日本海に日が沈む。

 なかなかデジカメでは良い写真が撮れないなぁ。
 いろいろ調節して撮ってみたんですけど、夕陽は難しいです。
 バイクのキャンパー数名と、駄弁りながら夕陽を眺めた後、お風呂に行くことに。

 このキャンプ場には「しょさんべつ温泉『岬の湯』」というお風呂に歩いていけるので、みんなで行ってみました。
 設備はとてもキレイで展望風呂とかあっていいですねぇ。
 人気があるのも理解できます。
 本日の走行:約270km
 給油: 稚内にて9.1g(興部の給油所から208.8km、燃費は22.9km/g)

 稚内のホクレンでいただくフラッグは最北端のシールが付いているので、今年も給油してフラッグをもらいました。
 アルバイトの女の子に、「この旗をもらいにココまで来たんですよ」と言うと、かなり不思議そうな顔をしてました。
 わからんだろうなぁ、男のこだわりなんて(^^)。

 


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