3日目
8月15日(火)

3日目 小樽港−岩見沢−上砂川−歌志内−美瑛−富良野−麓郷−南富良野−鹿追−糠平湖−ナイタイ高原−「上士幌航空公園キャンプ場」泊

 4:30 小樽港接岸

 早朝の小樽港です。
 まもなく接岸です。
 徒歩乗船客用の通路が、フェリーと接続するべく迫ってきます。

 いいんですよねー、この雰囲気。
 「北海道と接続する」っていうこの瞬間が。

 バイクの下船はトラック・自動車の後なので、接岸後もしばらくは外を眺めています。


 

 早朝の小樽港の風景
 トレーラーがたくさん並んでいます。
 天気はイマイチっぽいですが、雨でなければOK。

 小樽港も久しぶりだなぁ。
 私のツーリングでは、こんなに早朝に走り出すのはフェリーを降りたときくらいですから、貴重な時間です。


 5:00 フェリー「ゆうかり」の車両甲板

 さすがにお盆休みの時期だと、バイクも多いなぁ。
 大型バイクが多いこと多いこと。
 それにハーレーが多いですね。
 多種多様なバイクが下船のためにパッキングをしています。

 ふと思うんだけど、最近はめっきり2ストロークのバイクを見なくなりましたね。
 まぁ、今となっては2ストロークは生産していないので、当たり前なのかもしれないですけど。

 フェリーの車両甲板で、白煙を吹きながら暖機している姿を見なくなりました。
 居れば居たで、臭いし煙いし、嫌なんでしょうけど、なんとなく居ないと寂しい。

 7:00 岩見沢「駒沢看護保育福祉専門学校」

 このツーリング日記内には何回か登場している観音像です。
 ここは私の通った学校があったところで、今は「駒沢看護保育福祉専門学校」という別の学校になっています。
 校舎の色も変わってしまっていますが、この観音像だけは当時のままです。

 なぜかわからないけど、今年はココに来たら、しんみりしてしまいました。
 もう、あれから20年も経つんですね。
 VFR400Zに乗った自分が、ここには居たんです。
 

 7:15 JR岩見沢駅

 岩見沢駅は2000年12月に焼失してしまい、今はまだ新しい駅舎を建設中で、仮設の駅舎になっています。
 来年に新装オープンのようですね。

 それにしても、周囲を含め、私が住んでいたころの面影はほとんどありません。
 

 駅側から駅前の交差点を見たところ。
 商店街は昔の雰囲気が残ってはいますが、色も塗り替えられてすっかりキレイになっているので、自分の記憶している岩見沢駅前とはまったく別モノです。

 当時、大学の入学式前に、新千歳空港から電車を乗り継いでここに降り立ったときは、吹雪の中でした。
 駅を出たとき、この交差点まで見えないくらい吹雪いていたので、トンデモナイところに来てしまったと思ったものでした。

 8:30 悲別駅(上砂川駅)

 函館本線(旧上砂川支線)の終点、上砂川駅です。
 上砂川支線は1994年に廃線になり、今は観光用に駅舎が残っているだけです。
 1984年に放送された「昨日、悲別で」(倉本聰脚本演出)というドラマの撮影地で、ドラマでは「悲別駅」として登場します。
 そのため、駅舎には「悲別駅」の標識もありますね。
 ドラマ自体は再放送で見たのですが、本放送は1984年なので、私は中学生ですな。
 

 悲別駅から見える炭鉱跡

 正式には「三井砂川炭鉱中央立杭櫓」というそうです。
 1987年の三井砂川炭鉱閉山時まで使用されていたそうです。私が大学に入学した頃だったので、そのときのニュースはなんとなく覚えています。
 閉山後はこの廃坑を利用して、地下無重力実験センターが使用していたそうです。(2003年廃止)
 現在は街のランドマーク的建物として維持されているそうです。


 8:50 悲別ロマン座

 「昨日、悲別で」つながりで、ロマン座にも立ち寄ります。
 まぁ、いつものことですな。
 初めて来たとき、存続維持されていることに驚きましたが、2006年時点でもまだ存在しているというのがスゴイ。

 お盆休みでも、まったく人の気配が無いところもヨイ(^^)。
 以前は喫茶店のようなこともやっていたのですが、今では閉鎖されています。
 

 この場所での撮影は、私個人にとっては「お約束」なので、今回も撮影する。
 年月を経るというのは恐ろしいもので、私もすっかりオッサンである。

 
 下の画像が過去の姿…。
 この看板は、何回か書き直されていますね。
 今年は新品みたいにキレイでしたから、ロマン座が大事にされているということでしょう。

 ←ちなみに19歳当時。
 …ノスタルジックだなぁ。

 ここで今回の装備を紹介。
 毎度の満載状態であります。
 タンクの上にはタンクバッグ、リアシートの上にはタナックスのフィールドシートバッグ、そしてその後ろにGIVIのトップケースと、1週間程度のツーリングには必要にしてじゅうぶんですね。
 シートバッグの上には3人用のテントとグランドシートも積んでいます。

 サイドパニアも欲しいのですが、横幅が増えるとすり抜けがしづらいような気がして、機動性が失われる気がしているので、付けていません。
 (正直には、金銭的な面が強い)

 10:10 美瑛のとある丘の上

 美瑛までやってきました。
 今日は上士幌の航空公園でキャンプをする予定なので、ホントは帯広方面に向かわなければならないのですが、天気が良いのですっかり寄り道モードに突入。
 富良野から美瑛にかけては、ホントに絵になる景色が多いです。
 どこで撮影しても良い感じがします。
 こんな農道の途中でも(^^)。

 

 11:10 中富良野から麓郷へ。

 今回は麓郷は通過するだけと決めていました。
 毎年毎年巡礼のように立ち寄っていますから、たまには通過したっていいでしょう。
 (それでも、わざわざ通過しているところが、未練タラタラな気もする)

 麓郷も景色は最高です。
 バイクで走るとウキウキしますよ。

 なんでGSX1400ばかり撮影しているかというと、来年の年賀状用なんですね(^^)。
 実は美瑛から富良野・麓郷にかけて、30枚くらい撮影しています。
 

 こんな感じで。
 天気がいいと、景色もバイクも良く映えます。
 ときどき、同じように道端にバイクを止めて撮影している人を見かけます。
 走って良し、撮って良しですね。

 11:30 老節布あたり

 だんだん帯広に向かっていっているんですけどね。
 良い景色があると、思わずバイクを止めて撮影しちゃいます。
 気に入らない画像や、失敗した画像はその場で消してしまえばいいので、デジカメって便利です。

 

 12:00 とある橋

 のどかな風景ばかりで飽きてくるので、ちょっと変化のある画像を。
 サテ問題です、ココはどこでしょう?

 北海道を隅々まで走っている人は、けっこうわかったりして。

 鹿越大橋

 正解は、南富良野のかなやま湖にかかる「鹿越大橋」です。
 かなやま湖の湖畔道路を走っていると、この黄緑色の橋がどうしても目に入るんです。

 ついつい、渡っちゃうんですよね。
 

 12:15 南富良野「にわとり牧場」

 ツーリングマップに情報が載っていたので、行ってみることに。
 ここのオムライスは絶品だそうで、自称北海道グルメハンターの私は、行かねばなるまい。

 到着するや否や、駐車場が未舗装だったので、GSXの取り回しにちょっと手こずった。
 駐車場からレストランまでは「にわとり牧場」のイメージそのまま、ニワトリが放し飼いにされていて、そこかしこにニワトリの姿が見える。
 

 放し飼いにされているニワトリくんです。
 卵を産むのだから、「ニワトリさん」ですかね。
 駐車場のクルマの数を見て、もしやと思っていましたが、レストランは満員御礼で、店の外に待ち行列ができていました。
 待ち時間を聞いてみると、40〜50分は待つとのこと。
 うーむ、さすがお盆休みである。
 グルメハンターは時間に追われているので、別の店を探すことにした。
 ニワトリさんさようなら。

 ※2007年秋にレストランは止めてしまったそうです。残念

 12:25 JR幾寅駅(幌舞駅)

 今年、麓郷は素通りしましたが、幾寅には寄ってしまいました。
 最近の巡礼はこちらかな(^^)。
 まぁ、昼食を取りたかったので、ついでに立ち寄りました。
 幾寅駅の周りには、いくつか食堂があるので、グルメハンターのセンサーに反応するお店を探します。
 

 12:30 レストラン「なんぷてい」

 幾寅駅から徒歩数秒のところに、「なんぷてい」さんがあります。
 (南富良野だから「なんぷ」なんだろうなぁ)
 ここの「なんぷカレー」はイベント性が高いとのことなので、チャレンジすることに。
 ←ご覧の通り、アツアツの鉄板の上にゴハンと牛ステーキとジャガイモニンジンピーマンがっ!そこにカレーをかけて食べるのデス。
 一人スタンディングオベーションである。
 味もなかなかヨイ。
 ぜひまた食べに来たいメニューですね。
 
 なんぷてい→http://www9.ocn.ne.jp/~nanputei/

 12:55 給油 (ホクレン南富良野給油所)

 新潟の給油から297.5 q。
 給油:13.82 g
 燃費:21.52 q/g 

 南富良野の交差点近くのホクレンで給油。
 GSXもお腹いっぱいにしたところで、帯広へ向かいます。


 14:10 扇ヶ原展望台

 狩勝峠を越え、新得から鹿追を経由して北上し、然別湖方面へ。
 いつものコースです。
 このコースは路面の良いワインディングと絶景の扇ヶ原展望台があるので、好きなんです。
 展望台からは、見通しの良いときは陸上自衛隊鹿追駐屯地が手前に見え、遠く帯広の街並みも眺めることが出来ます。
 

 展望台の駐車場にキタキツネがいました。
 よく慣れている様子で、他の観光客からお菓子とかを貰っていました。
 1匹がエサを貰うと、どこからか2匹ほど現れて、エサをねだっています。
 観光客からエサを貰っているキタキツネは、肉付きも良いし毛並みも良いです。
 いや、ホントは野生動物にはエサをあげてはイケナイのですが…。

 14:50 糠平湖畔

 然別湖から糠平湖にかけては狭いクネクネ道で、クルマだと対向車とすれ違うのに気を使いますが、バイクだからあまり気にならないです。
 糠平湖も人造湖なのですが、ココもキレイな湖です。
 相変わらず静かですねぇ。
 人の気配が無い。

 

 15:10 上士幌町鉄道資料館

 旧国鉄士幌線の糠平駅跡にある鉄道資料館です。
 これまで、この建物の前まで来ることはあっても、いつも閉館していたため、中に入ったことはありませんでした。
 今回は開館していたので、もちろん見学します。

 士幌線は1987年に廃線になった旧国鉄の路線で、帯広から北上して士幌を経由し、この糠平を通ってさらに北側の十勝三股まで走っていた、全長78.3kmの路線です。
 廃線跡が大好きな私は、こういった資料館はとても興味深いです。
 

 資料館の裏手の広場には、今年は立派な線路が引かれていました。
 単にイメージで引いただけなのか?それとも何かのイベントで、「何か」を走らせるんですかね??
 糠平駅を表す標識なども新設されていて、熱意を感じます。


 16:00 ナイタイ高原牧場

 ここは何度来てもいいかな。
 ここからの景色はホントに気持ちいいです。
 今日はちょっとうす曇で、遠くまで見えませんが、それでも観光客は多いですね。
 レストランもいっぱいでした。
 

 毎年のように撮影しているトラクター。
 ナイタイのシンボル的なものですね。
 コレって、冬の間も外に出してあるのかな?

 今年初めて知ったんですが、「ナイタイ」はアイヌ語で「奥の深い沢」という意味だそうです。

 いつものお約束で、ソフトクリーム撮影。
 毎回カタチが違うのが感慨深い。
 以前はレストランの外に、ソフトクリーム屋さんの建物があったのですが、今年はすっかり無くなっていて、レストランの中でソフトクリームを購入しました。
 ソフトクリーム屋さん、新しく作るのかな?

 18:30 上士幌航空公園キャンプ場

 ここ数年で利用頻度の高いキャンプ場です。
 昨年まで無料のキャンプ場だったのですが、今年から有料(500円)になりました。
 ゴミステーションが設置されたので、おそらくゴミ処理代でしょう。
 確かに北海道の多くのキャンプ場では、ゴミは基本的に持ち帰るのがマナーとなっていますが、バイクでキャンプすると、ゴミを積んで行くのも積載スペースの関係で大変なんですよね。
 私はゴミは持ち帰って、道の駅のゴミ箱とかに捨てていたのですが、それも後ろめたい感じがしていました。
 500円でキャンプができて、ゴミも持ち帰らないで済むのであれば安いもんです。
 上士幌町とゴミを片付けてくれる職員の方々に感謝。

 今日はここでよしろうさんと合流しました。
 合流といっても、それぞれツーリングの途中なので、明日は別々のところに走っていきますが。

 なにやら楽しそうにポップコーンをコンロで作ってますな。

 私は今日が北海道上陸初日ですが、よしろうさんは既に北海道を走り回っていて、明日フェリーに乗るとのことで、今日が最終のキャンプです。

 お互いキャンプには慣れっこなので、シンプルでウマイ食べ物を作ります。
 私は味噌仕立ての北海道野菜のごった煮で、よしろうさんはレタスのベーコン煮込み(?)を作っています。
 これがまたウマいんだ。

 よしろうさんはすっかり日焼けして、黒々としています。
 聞けば、ずっと晴れていたそうです。
 うむ、このお方の晴れオトコパワーもスゴイ。

 本日の走行:440 q

 北海道上陸初日ですが、思っていたより結構走りました。
 まぁ、朝が早かったですからねぇ。
 さて、明日から天気予報では雨。
 今回は避けられそうも無いかな〜。
 どうなることやら…。


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