1999年 北海道ツーリング! 

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■7月17日(土)

−旭川黎明薬湯[7:30]−
すっかりよく寝た。やっぱ健康ランドは客の少ない時期に限るねぇ。
…と、気分よく出発の支度をしていると、ロビーに設置してある大型TVがキツいニュースを流していた。カントリー娘のメンバーの一人が事故で亡くなったというニュースだ。
えっ?昨日亡くなったの?事故現場は帯広?昨日は昼ごろ帯広で豚丼を食べていたなぁ。
個人的にはカントリー娘については名前くらいしか知らなかったのだが、北海道上陸前に話題にしていただけにちょっとショックだった。安らかにお眠りください。合掌。


−旭川〜R39〜層雲峡−
層雲峡今朝の天気は曇りだが、空は明るい。雨の心配はとりあえず無さそうだ。ま、晴れオトコはもともと雨の心配なんかしないけどね。
土曜日の朝の旭川市街路は意外にも混んでいた。大都市なのだから仕方のない事なのかもしれないけど、朝からげんなりするほどクルマが多かった。
それからクルマのマナーが悪い!悪すぎる。
過去に旭川市街を走った経験は数えるほどしかないけど、旭川の交通マナーはヒドすぎると思う。かく言うワタシもけしてマナーのいいほうだとは思わないが、これには閉口した。旭川の皆さん、どうか気をつけて運転してください。
R39を層雲峡方面に向けて走る。おっとガソリンがそろそろない。比布町に入ったあたりでホクレンを探す。しばらくしてホクレンの「よってけライダー」のノボリを発見。よっしゃ、寄ってこう。
このホクレンではいろんなものをくれた。ホクレンの旗はもとより、ZigZagというロードマップやガムまでくれた。比布のR39沿いのホクレンの方々、どうもありがとうございます。
R39は交通量は多いが信号が少ないため、よく流れる。クルマの流れにあわせて層雲峡まで来た。層雲峡まで来ると、青空が広がっていた。天気がいいので草木の緑、層雲峡の絶壁の土気色、黄土色と空の青色がよく映える。7月に層雲峡を走るのはひさしぶりで、また天気もいいのでとても気分よく走る事ができた。
朝食をとっていないので腹が減ってきた。寄る予定はなかったのだが「銀河の滝」「流星の滝」の駐車場に向かう。観光バスや旅行客のクルマがたくさん向かうので、食べ物もあるだろうとふらりとついていったのだ。きっと「とうきび屋」とか「あげイモ屋」とかが店を出しているだろう。
しかし、駐車場は広いのだが、「とうきび屋」も「あげイモ屋」も「アメリカンドック屋」さえもない。
もともと食い気で立ち寄ったので「銀河の滝」も「流星の滝」もどうでもヨイ。そそくさと駐車場を後にする。

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層雲峡の奇岩群

−層雲峡〜R39〜R273〜三国峠[11:00]−
食べ物がないとわかると先を急ぎたくなる。大雪ダムまで来ても何もないことはわかっていたのだが、とりあえず走って来た。実は大雪ダムからR273へ折れるルートは今回が初めてで、そこから糠平湖までは未知のルート。ちょっとワクワクしながら三国峠へ向かう。なにしろ以前は大半がダートだったため、バイクで行くのはためらっていた峠なのだ。舗装路になってからどれくらいたつのか知らないけど、とにかくムカシは通る気もおこらなかった峠道なので、期待度も増している。
さて、通ってみての印象だけど、走りやすい!舗装もキレイで道も広く、交通量も少ない。道内最高所の峠の割には急激なアップダウンはなく、上川側はハイアベレージのコーナーばかり。天気もいいし気温も思っていたほど低くなかったので快適快適。とても気に入った。思わずオーリンスの効果を楽しんでしまう。
峠にはトンネルがあり、上士幌側に抜けるとすぐにパーキングがある。峠を抜けたとたん景色も開けて眺めがいい!!そういえば腹も減っていたので迷わず立ち寄る。
パーキングには小さな売店があり、ソバも食べさせてくれる。というより食べ物はソバくらいしかないのだが、腹が減っていたのでうまかった。
このHPのタイトルどおりウダウダしていると、ホライゾン氏がトンネルを抜けてパーキングに入ってきた。歳は同じくらいか、背が高く細身のナイスガイ(?)である。馬場氏のVFRを見るなり、「これ欲しかったんですよねぇ、交換してくれませんか?」を連発。なんでも限定解除してからVFR750Fを探し回ったらしいのだが、なかなかタマがなく、仕方なしにホライゾンを手に入れたというのだ。
そのホライゾンだが、フロント周りやエキパイからマフラーまで新品に交換されているようで、とてもキレイ。世の中にはホライゾンが欲しくてたまらないヒトもいるというのにおかしなものだ。
ホライゾン氏は雨に足止めをくらい釧路で連泊した後、昨日は陸別に宿を取ったとの事。これから南下して新得でソバを食べてから(新得町は最近ソバの話題をよく聞く。今度調べてみよう。)狩勝峠を越えて富良野・美瑛方面に向かうらしい。
確か関東のヒトだったと思うけど、北海道は詳しいらしくて、我々のマニアックなハナシにも応えてくれていた。

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三国峠からクマネシリ岳方面を望む
別名「おっぱい山」だそうです
天気は良くなってきました

てなことをやっているうちにもう一台、モノスゴイ勢いでトンネルを抜けてきて、モノスゴイ勢いで駐車場に入ってきた。音も勇ましい。
はじめ中型だと思っていたのだが、我々の隣にバイクを止めた時点でよく見てみるとFZR1000である。FZR氏はメットをとるなり、「この峠、メチャクチャ走りやすいっすよ!」と声高らかである。歳は我々より確実に若いだろう。かなり自分なりのアレンジを加えてあるFZR(これをカスタムというのかしら?)であり、こんな山奥で荷物を積んでいないところを見ると、相当のスキモノだとわかる。峠を走りに北海道に来ているようだ。FZR氏曰く、「三国峠はケーサツいないから思いっきりイケル」とのこと。そうか、ケーサツはいないのか…。ならばもういち往復…などと考えてしまったが、調子にのるとロクなことがないのでやめておいた。
パーキングで彼らと別れ、糠平湖へ向かう。

−三国峠〜R273〜糠平湖−
別に糠平湖に寄る予定はないのだ。何回も立ち寄っているしね。
三国峠からR273を南下する。絶景絶景。しばらく走るとR273と平行して鉄道の後が見える。橋桁や橋脚なんかが錆びれて残っている部分もある。
ムカシムカシはこんなトコロにも人が出入りしていたのだ。今では樹海の中だが…。
今回のツーリングでは、廃線跡をしみじみと感じることがよくあった。このあとにもいくつか紹介する事になる。

−糠平湖〜R273〜清水谷足寄線(道道468)〜芽登〜R241〜道の駅足寄湖−
走った事がないところを走るのが今回のコンセプトであり、そのコンセプトにそって寄り道をする。この場合寄り道でなく近道となったが、道道468は意外に楽しい道だった。道幅は細く、夜走るととても怖そうな道なのだが、人里離れた道路が好きなヒトにはうってつけだろう。
道の駅足寄湖に寄るころは、ジャケットなんか着ていられないくらい気温も上がり、直射日光も容赦なかった。天気がいいのはイイコトなのだが、暑すぎるのも北海道らしくないと言えなくもない。

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−道の駅足寄湖〜R241〜北十勝広域農道〜足寄高原(?)[14:30]−
足寄足寄では秘蔵の絶景ポイントへ向かう。「北十勝広域農道」っていまコレを書いていて初めて知った。この道は、実は足寄の市街にあるライダーには有名な「大阪屋食堂」という食堂のおじさんに教えてもらった道なのだ。おそらくこの食堂で「ジンギスカン」を食べたヒトなら教わっているのではないかと思う。
この道は牧草地帯を抜ける快適な道で、もちろん信号もない。
途中、ダンプカーの後ろを走るハメになった。ダンプカーはすぐに右のウィンカーをつけたので、追い越さずに後ろを走っていた。ダンプカーが右折をはじめ、ワタシがその後ろを通りすぎようとした瞬間、「パーン!!」というけたたましい音と共に強烈な風圧と砂が体中に当たる。
ダンプカーの左後輪の1つがパンクしたのだ。
これには驚いた。心臓が止まるかと思った。馬場氏も驚いている。めったにないことだ。ダンプカーは何台か一緒に走っていたようなので、我々は先に進んだ。
この快適ルートの先には足寄高原(正式名称不明)がある。ここがまた晴れていると絶景で、観光地ではないのでヒトも来なくて気分のいいところなのだが、道に迷い易い。道を間違えると延々とダートを走る事になってしまい、オンロードの大型バイクにはとてもコタエる。実は今回も迷ってしまった。
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とはいえ、なんとか足寄高原についた。といっても「牧場のさきっちょ」というような場所である。駐車場なんかもちろん存在しないのだが、今後も作ってほしくはない。いつまでもこのままにしておいて、我々の密かな楽しみのためにとっておいてほしいものだ。
雲が出てきたため空はちょっと暗めだったけれど、景色はヨイ。初めて来たときより感動は薄いが、俗化されていないぶん感動はある。
以前ここに立ち寄ったときは、馬場氏(当時BROS P−U)と弟(ZEP1100)の3人で来た。そのときはこの絶景ポイントに牧牛が数十頭、いや数百頭いた。おもしろいことに、弟のZEP1100のKERKERメガホンのブリッピングの音で、どんどん牛が集まってくる。あっちこっちの丘の向こうからさらに牛が集まってくる。バイクの排気音って、牛を集める効果があるのかしら?
そんな牛たちを見ようと思ったのだが、今日はいないようだ。
バイクを停めてからしばらくして気づいたのだが、すぐ脇にキタキツネが寝ていた。今年はキタキツネによく出会う。かなやま湖にいたキタキツネより警戒心が強く、近づくとすぐ逃げてしまった。
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見えます?キタキツネが寝ています ヒトケの無さはピカイチです


−足寄高原〜R242〜陸別駅[15:30]−
足寄高原を後にする。帰りは道に迷う事がない。不思議な高原である。
R242は「ふるさと銀河線」と平行に走る国道である。路面状態はいいのだが、これといって特徴のあるルートではない気がした。大自然の中を走るルート。信号も少ないし交通量も多くはない。フツーに考えたらうらやましくなるような道なのに、どうしてだろう?
そんなことを考えているうちに陸別の駅に着いた。ここまでとても単調で、北海道の道を走っているのになぜかうかれることもなく、淡々と走ってきたため、アクセントの意味で陸別駅に寄ってみた。 考えてみれば三国峠でソバを食べてから何も食べていない。駅に寄ればなにかあるだろうという考えもあった。
しかし…、陸別駅には物産店のようなものはあるのだが、腹の足しになるようなものはなにも売っていなかった。残念。

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馬場氏よ、陸別駅には何があったのだ? 陸別駅のホームはどこか寂しい感じ

馬場氏がなぜか入場券を購入し、ホームに出ていった。なぜホームに行ったのか後で聞こうと思っていたのだが、飯が食えない事実がわかってからそんなことはどうでもよくなってしまっていた。(腹が減るとテンションも下がるのだ))
これを書いている今、そういえばなぜだったんだろうと思い出した。馬場氏よ、陸別駅のホームにはいったい何があったんだ?

 


−陸別駅〜R242〜留辺蘂町〜R242〜湧別(サロマ湖)[17:00]−
陸別の駅を出て留辺蘂に向かう。馬場氏が給油をしようと言う。そういえば旭川からここまで給油をしていない。ホクレンでもらったマップで調べてみると、留辺蘂にあることがわかった。
今年のNINJAはどうも燃費がいい。季節のせいか?それとも去年の年末に入れたミリテックのせいか?それとも去年より痩せたのか?(いやそれはない)
R39にある留辺蘂のホクレンSSで給油。1リッターあたり20km以上は走っている。
いつもはだいたい18〜19km程度なので、ちょっといいカモ。
このホクレンSSに立ち寄ったあたりから突然寒くなってきた。足寄まではTシャツで走りたいくらいだったのに、これから北に行くに連れて寒くなるのだろうか?
とりあえずすぐ出せる位置にあったレインスーツを防寒具として着る。
遠軽を抜け、上湧別を過ぎ、サロマ湖の竜宮台(西の突端)に着くまで寒くて仕方がなかった。
「冬の装備が必要だったねぇ」なんて言いながら、今回初めてのオホーツク海を眺める。

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左がオホーツク海、右がサロマ湖 その逆

サロマ湖竜宮台のすぐ脇には三里浜キャンプ場があるのだが、そこの駐車場がなぜか賑わっている。というより何か準備をしているようだ。このときは何をしているのかわからなかったが、翌日の朝、その謎は解ける。

−サロマ湖(竜宮台)〜民宿「シバヤ」[17:20]−
18:00頃到着予定だったのだが、寒かったのと天気の悪化が心配だったので、とっとと宿まで来てしまった。足寄まではあんなに暑かったのに、サロマ湖では革ジャンが欲しいくらいだ。つくづく北海道は広いと感じた。結局雨は降らなかったがちょっと暗めの曇天である。




−民宿「シバヤ」について−
「シバヤ」については語らねばならない。(興味ない方は読み飛ばしてください)
先にお断りしなければならないのだが、なんと「シバヤ」の写真が1枚もない!これは今回のツーリングで一番の失敗だ。オバチャン、ゴメンナサイ。
以前にも書いたが、「シバヤ」さんは弟のススメで来たのだ、
2年前に弟がZEP1100で北海道ツーリングをしたときに、サロマ湖でお世話になったのが民宿「シバヤ」である。 場所はサロマ湖のオホーツク側、湧別市街から竜宮台に向かう途中の道路沿いにある。湧別から来ると左手側になる。
弟の話しだと、オバチャンが1人できりもりしている民宿で、夕食に出たホタテやシマエビ、それにホッケの煮付けがとてもとてもうまいものだったという。それに食べきれないほど出されるのだというのだ。しかし、弟がぜひ立ち寄ってくれというのは他にも理由があった。

<ここから回想シーン>
弟はその日、宗谷岬方面から悪天候の中をオホーツク海岸沿いに下ってきて、ようやくサロマ湖についたという。ソロツーリングだったのでもちろん1台で走っていた。オホーツク海岸沿いはとても寂しく、天気も良くないため気持ちも落ち込んできていた。夏とはいえ、曇天では日も暮れるのが早い。そろそろ今夜の宿を決めなければならない時間だった(弟も兄と同じく「いきあたりばったり派」である)。そんなときに辿り着いたのがこの「シバヤ」だったのだ。
いつもはライダーハウスを探すところだが、疲れていたこともあって布団で寝たい衝動にかられていたところである。そこで道路わきに現れた「民宿」という文字は願ったりかなったりの場所だったのだ。
その民宿のオバチャンがこれまたとてもとてもいい人で、人当たりのいい元気なオバチャンだった。地獄に仏とはこのことだ(ちょっと大袈裟か)。普段無口な弟なのだが、オバチャンと北海道の話しで盛り上がったという。飯はウマイし持て成しは手厚い。すっかり上機嫌になったようだ。
そればかりではない。オバチャン独自のルートで仕入れているホタテを郵送してくれるというのだ。もちろん無料ではないが、漁師の方から直接民宿用に仕入れているもので、さらに水で洗わず海水で洗っている特上品である(注:水で洗ってしまうものは味が落ちるらしい)。言う事ないのである。
暖かなもてなしを受けた弟は、そのお返しにと、友達やこれから知り合った人たちに「シバヤ」のことを宣伝してまわるという約束をしたのだ。それで今回、サロマ方面に向かうことがあったら絶対泊まってきてくれと頼まれたのである。


−民宿「シバヤ」内−
で、今回ワタシと馬場氏は「シバヤ」さんにお世話になる事にした。馬場氏にはあまり事情を詳しく話していなかったのだが、快く合意してくれた。
駐車場にバイクを停めるなり、玄関からオバチャンが出てきた。一目見て「あぁ、この方が弟の言うオバチャンだな」とわかるくらい人当たりのいい人だ。会った瞬間からフレンドリーに会話ができる。この日のサロマ湖は寒かった。おそらく気温は20度以下だったと思う。荷物を持ってお邪魔するなり、いろいろと手を貸してくれた。バイクツーリングは、走っているときは荷物はキチンとパッキングされているが、ひとたびバイクから荷物を降ろすと、大量の荷物は不便で邪魔物としか言いようがない。しかしオバチャンはなんと玄関に荷物置き場を確保してくれて、ジャケット用のハンガーとか、メット置き場まで提供してくれた。(ワタシたちの姿が単に汚かったのかもしれんが)
部屋に通された。「民宿」なので普通の民家の部屋である。友達の部屋に遊びに来た感覚だ。窓からはサロマ湖がよく見える。弟ではないが、何日かぶりにタタミ&フトンの上で寝られるのでちょっと嬉しい。
オバチャンはさっそく風呂を沸かしてくれた。期待はしていなかったが弟の話しをすると、やっぱり覚えてくれてはいなかった。でも必死に思い出そうとしていたよ。
風呂から出ると夕食の準備が整っていた。弟の言うとおり、満足のいく夕食なのだろうかと期待しつつ居間に向かう。
この日の宿泊客は、我々のほかに2組の計3組。苫小牧方面から来た両親とその息子の家族連れと旭川方面から来た夫婦だ。3組そろったところで「いただきます」。

出たっ!確かに出たっ!
弟の言うとおり、しかもまったく同じメニュー(^^)。大量のホタテの刺し身、まるまる1匹分のホッケの煮付け、ゆでたシマエビの群れ、ナマコの酢の物、その他付け合わせにホタテの稚貝の味噌汁!どれも美味中の美味!
ホタテの刺し身はさすが本場、もう言う事ありません。甘くて柔らかくて、それでいて1つ1つが大きいのだ。それが「これで1人前??」と思うくらい大量に皿にのっている。
珍しいのはホッケの煮付け。ホッケの開きはもちろん食べた事があるし、ワタシの好物の一つだ。しかし、まるのホッケの煮付けは初めてだ。食べてみると意外にウマイ。というより本気でウマイ。ホッケにこんな食べ方があったのかと感心させられた。
シマエビのボイル。これも季節モンでうまい。ビールのつまみになんかもったいないけどビールに良く合うだろう。これがまたこれだけでも食べきれないほどあるのだ。
ホタテの稚貝の味噌汁。これは珍しい。実は過去に2度ほど食べた事があるのだが、ワタシはこれが大好物である。要するにアサリくらいの大きさのホタテの子供である。これの味噌汁はまさしく絶品である。
その他の付け合わせもみんなオバチャンの特選手作りモノで、申し分ない。
しかも弟の話しをしてからは、そういった客が来る事が嬉しいのだろうか、ますますオバチャンの機嫌が良くて、ご飯を大量に炊いてくれてあったようだ。おかげでお櫃ごとオカワリする事になり、6杯もご飯を食べてしまった。いいじゃないか、こんなに美味いご飯なんだからっ!馬場氏もご満足のようだ。
一緒に食べていた他の宿泊客も、この料理にはうなっていた。道内の人でもこんな料理はめったに食べられないということだ。
食事をしながらさっそくオバチャンに交渉。ホタテをお土産に買いたいのだと尋ねると、やはりオバチャンが厳選したホタテを送ってくれるという。さらにホタテの稚貝も送ってもらえないか頼み込んだ。オバチャンは快くOKしてくれたが、ちょっと強引だったかもしれない。オバチャン、ごめんなさい。
ひとしきり話しが盛り上がったあと、部屋に戻る。さて、明日の天気はどうだろう?
明日は稚内方面に向かう予定だが、予報では北海道北部、特に宗谷地方は雨で気温も寒いと出ている。うーむ、晴れオトコもここまでか。なんてことは深く考えず、就寝就寝。




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